2025年9月、ClickFunnelsの創業者ラッセル・ブランソンが発表した新プラットフォーム「Offer Lab(オファーラボ)」。
アメリカを中心にマーケター・コーチ・EC事業者の間で急速に注目を集めているこのサービスは、これまでの「一人で売る」時代から脱却し、“協力して売る”というチーム戦型の販売スタイルを可能にする画期的な仕組みです。
本記事では、そんなオファーラボの基本的な仕組みから、注目されている理由、機能の一覧、想定されるビジネスチャンス、活用事例、日本からの導入方法、よくある質問までを網羅的に解説します。
オファーラボは、こんな方におすすめです
✓自分の商品だけでなく、他人の商品も巻き込んで売上を伸ばしたい方
✓アフィリエイト・デジタル販売・講座ビジネスに携わっている方
✓オファーが弱くても「仕組み」で成果を出せる方法を探している方
✓まだ広まっていない今のうちに、先行者としてポジションを取りたい方
3分で無料登録でき、すぐに収益化が始められるオファーラボ。
この記事を読み終える頃には、あなたが“どのポジションで活用できるか”が明確になり、すぐに次のアクションへと進めるはずです。
オファーラボとは?
オファーラボ(Offer Lab)は、クリエイター、コーチ、EC事業者、アフィリエイターが「協力して売る」ことを可能にする、全く新しい共同販売プラットフォームです。
中心となるのは、複数の販売者がそれぞれのオファー(商品やサービス)を組み合わせ、1つのチェックアウトページに統合できる「コラボ・ファネル(Collab Funnel)」機能。これにより、チームで販売促進が可能になり、以下のような革新的な仕組みを備えています。
✓売上の自動分配(各オファーごとに収益を自動で分け合える)
✓即時決済対応(Stripe・PayPalなどに対応)
✓2段階の紹介報酬システム(販売者を紹介した人にも継続収益が入る)
これまでのように「一人でオファーを作り、一人で売る」スタイルから脱却し、複数人で協力しながら売上と影響力を最大化できる“チーム戦型の販売モデル”へと、オンラインビジネスの在り方を再構築します。
プラットフォームの創設者であるラッセル・ブランソン(ClickFunnelsの共同創業者)は、Offer Labを以下の3つの収益モデルに対応した設計にしていると明言しています。
・自分の商品を売って稼ぐ
・他人の商品を紹介して稼ぐ
・自分と他人の商品を組み合わせて稼ぐ
これにより、スキルや商品がなくても「紹介」から始めて収益を得られる一方で、自身の商品を持っている人は他者とコラボすることでリーチと信頼性を一気に高めることが可能になります。
なお、正式ローンチは2025年9月4日。ラッセル自身のライブイベントによって世界中のマーケターに向けて発表され、話題を集めました。
なぜオファーラボがアメリカで話題なのか?
2025年9月、ClickFunnelsの創業者ラッセル・ブランソンが新たに立ち上げた「オファーラボ(Offer Lab)」が、アメリカのマーケティング業界で大きな注目を集めています。
その背景には、変化するオンライン販売の環境と、従来のやり方では成果を出しづらくなった現状があります。ここでは、なぜ今「オファーラボ」が話題なのか、その理由を紐解いていきます。
オンラインマーケティングの変遷と現在の課題
ここ数年、オンライン販売の現場では大きな課題が浮き彫りになっています。
・広告費の高騰
・プラットフォーム依存のリスク(GoogleやMetaのアルゴリズム変更など)により、オーガニック集客が不安定
・同じような訴求ばかりが並ぶことで起こる「オファー疲れ」の影響で、成約率(CVR)の低下
このような状況の中、従来のように「すべてを一人で行う」やり方には限界が見えてきました。そこで今、再び注目されているのが「協力して売る」=「チーム戦の販売モデル」です。
実際に、ラッセル・ブランソン自身も自身の番組やポッドキャストを通じて、「次世代の販売のかたちはコラボレーションにある」と語っており、その具体的な実装こそがOffer Labだとしています。
オファーラボが実現しようとしていること
オファーラボが目指しているのは、個々のプレイヤーが連携しながら、より大きな成果を生み出せる仕組みの構築です。
具体的には、以下のような革新的な機能が備わっています。
✓コラボ・ファネルの構築機能
複数の商品・サービスを1つのファネルにまとめて販売でき、オーダーバンプやアップセルも統合管理できます。
✓自動レベニューシェア機能
売上は各オファー提供者に即時で自動分配され、分配ロジックも透明に可視化されています。
✓2段階の紹介報酬制度
直接紹介した人だけでなく、その先の成果にも報酬が入る仕組みにより、「チーム全体の成功」から継続的な収益を得られます。
✓外部ツールとのシームレスな連携
ClickFunnels、Shopify、GoHighLevel、Squareなどの主要サービスとも接続可能で、既存の販売環境に組み込みやすくなっています。
これらの機能は、まさに、現代のマーケティングに必要な協力による販売の土台を、テクノロジーで実現しようとしているのです。
オファーラボでできること(機能)と使うべき人
オファーラボ(Offer Lab)は、単なる販売プラットフォームではありません。
共同販売を前提とした「新しい仕組み」を、誰でも簡単に使える形で提供しています。ここでは、オファーラボで実際にできることと、それがどのような人に向いているのかを具体的にご紹介します。
機能一覧
オファーラボには、クリエイターやセラー、アフィリエイター同士が連携しやすくなるための機能が豊富に備わっています。
■ コラボ・ファネル(Collab Funnels)
複数のオファー(商品・サービス)を1つのファネルにまとめ、所有者(セラー)とファネル所有者(アフィリエイター)へ自動で収益配分されます。
セラーは売上を即時に自身のStripe口座へ入金でき、アフィリエイト報酬は30日間の保留期間の後に引き出し可能となっています。
■ マーケットプレイス & 自動承認リンク
オファーラボでは、招待リンクを通じて相互承認によるコラボ提携が可能です。これにより、提携先を探す手間を省き、すぐに自分のファネルへ他者のオファーを組み込める仕組みが整っています。
■ 2段階の紹介報酬(リファラルプログラム)
招待したユーザーが得た成果に応じて、0.5%〜最大2%相当のボーナス報酬をプラットフォームから受け取ることができます(※これは招待された側の取り分には影響しません)。
また、成果に応じて「シルバー」「ゴールド」などのレベルが設定されており、ネットワーク全体の売上に連動した継続的な報酬設計となっています。
■ 決済・引き出し機能
セラー: 商品販売による売上は即時入金されます。
アフィリエイター: 成果報酬は30日後から引き出し可能です。
米国ユーザー向けには、Stripe Financial Accountを通じての入金や、バーチャル/物理カードの提供も案内されています。
■ 主要ツールとの連携
ClickFunnels、Shopify、GoHighLevel、Square、ShipStationなど、すでに利用している既存ツールとのシームレスな接続が可能です。これにより、現在のECサイトや受注フローをそのまま活かした運用ができます。
※日本版のローカライズ対応なども、クリックファネル日本版の浸透によって進んでいくはずです。
オファーラボを使うべき人
オファーラボは「一人で完結するビジネス」から「仲間と共に成長するビジネス」へと移行したい方に特におすすめです。以下のような方は、特に相性が良いと言えるでしょう。
■ コース・コミュニティ運営者/コーチ
自分の講座や教材に、他者の関連オファーを“積むだけ”で平均単価やLTVを引き上げることができます。信頼関係を活かした販売戦略にも適しています。
■ EC事業者(Shopifyなど)
自社商品を他者ファネルに載せて販売網を拡張することができ、実質的に“別動隊の営業部隊”を持つような展開が可能になります。
■ アフィリエイター
商品を持っていない場合でも、1リンクで複数オファーを紹介・販売できるのが魅力です。複数成約による報酬最大化を狙いたい方にも最適です。
■ イベント・リトリート主催者
リトリートやセミナーなどの開催時に、関連教材・物販とまとめて販売することで、単価と満足度の両方を高めることができます。アフターセールスにも活用可能です。
オファーラボで考えられるビジネスチャンスは?
オファーラボ(Offer Lab)は、単なる共同販売ツールではなく、新たな収益モデルを生み出す“仕組み”そのものです。ここでは、オファーラボの構造を活かした3つの代表的なビジネス戦略と、それを支える実装上のポイントをご紹介します。
Moneyball Funnels:最強の組み合わせで勝つ戦略
Moneyball(マネーボール)とは、限られた資源で最大の成果を上げる戦略のこと。オファーラボではこの考え方をファネル設計に応用できます。
まず、フロントエンドではとにかく買いやすい商品(例:低価格・高需要の商品や無料+送料モデルなど)を設置し、成約率を高めます。
その後、アップセルでは他者の「勝ちオファー(CVRが高く、信頼性のある商品)」を組み合わせることで、平均注文単価(AOV)と全体成約率(CVR)の両方を最大化できます。
自分の商品が弱くても、マーケットプレイス内から強力な他者オファーを「積む」ことができるのが、オファーラボの最大の強みです。
Popcorn Principle:購入モーメントを逃さず積み上げる
Popcorn Principleとは、「財布が開いた瞬間」に売上を積み上げる発想です。
オファーラボでは、1回の購入フロー内で複数の関連オファーを連続提示できるため、「買いたい気分」が持続しているうちに次々とアップセルやバンプオファーを提示することができます。
この設計によって、1リンクから複数成約・複数コミッションの回収が可能になります。アフィリエイターにとっても、セラーにとっても「同じ労力で報酬を最大化できる」構造になっています。
ウォーレンバフェット型の不労所得:リファラルネットワークによる継続収益
オファーラボの最大の特長のひとつが、2段階のリファラル報酬構造です。
あなたが招いた人(第1階層)だけでなく、その人がさらに招いた人(第2階層)の取引にも報酬が発生します。しかもこれはプラットフォーム側の負担で支払われるため、誰かの取り分を減らすことなく継続的な収益を得ることができます。
つまり、自分が直接売らなくても、「ネットワーク全体の取引量」によって報酬が入り続ける仕組みが整っているのです。
これはまさに「不労所得的なポジション」を構築できる、現代型アフィリエイトの形とも言えるでしょう。
実装上のポイント(戦略の前提条件)
これらのビジネスチャンスを最大限に活かすためには、以下のような設計ポイントを押さえておくことが重要です。
■入口商品:
成約しやすくするためには、以下のような「低摩擦」オファーが有効です。
・低価格トリップワイヤー商品
・無料+送料モデル
・無料体験版やお試しセット
■アップセル設計:
自分の商品がまだ少ない場合は、マーケットプレイスからオファーを補強することで、ファネル全体の魅力を高められます。
■在庫・配送:
物販系のビジネスでは、Shopify連携によりオファーラボと在庫・受注情報を同期できます。これにより、自動で注文が入り、既存のShopifyオペレーションでそのまま出荷可能です。
オファーラボの登録方法とステップ【20秒で完了】
オファーラボ(Offer Lab)は、誰でも無料で始められるプラットフォームです。
難しい設定は必要なく、基本的な登録(20秒)と初期設定はわずか3分程度で完了します。ここでは、初めての方がスムーズにスタートできるように、登録からファネル作成・販売開始までの流れをステップごとにご紹介します。
ステップ①:公式サイトから無料登録
まずはOffer Lab公式サイトにアクセスし、アカウントを作成します。
登録方法は以下の3つから選べます:
1.メールアドレス
2,Googleアカウント連携
3,電話番号(SMS認証)
いずれの方法でも、登録費用は無料で、1クリックで完了します。
(登録だけならこちらで完了です)
ステップ②:プロフィールと決済情報を設定
ログイン後は、まずプロフィール情報と決済設定を行います。
■ セラー(販売者)の場合
Stripeアカウントを接続し、売上が即時に反映されるように設定します。
米国ユーザーの場合は、Stripe Financial Accountのバーチャル/物理カードの利用も案内されています。
■ アフィリエイターの場合
報酬の引き出しは30日間の保留期間があります。
Stripeを通じた設定が必要ですが、こちらもガイドに従えば数分で完了します。
🔍 詳細は Offer Labヘルプセンター
の「Getting Paid」セクションを参照してください。
ステップ③:紹介リンクを取得する(任意)
アフィリエイトとして他の人を招待したい場合は、専用の紹介リンクを取得しましょう。
✓マイページ内の「Refer Friends」をクリック
✓発行されたリンクをコピー
✓必要に応じて「オート承認(自動提携許可)」をON/OFFで切り替え可能
この紹介制度を活用すると、自分のネットワークからの取引量に応じてリファラル報酬を得ることができます。
詳細は Offer Labヘルプセンターの「Referral Program」セクションを確認してください。
ステップ④:コラボ・ファネルを作成する
次に、オファーを組み合わせたCollab Funnel(コラボ・ファネル)を作成しましょう。
・ダッシュボードから「Create Collab Funnel」を選択
・自社の商品やサービス(オファー)を追加
・他者のオファーをマーケットプレイスから検索・選択して追加
すべてのオファーは1本のチェックアウトに統合され、売上は自動で各提供者に分配される設計となっています。
ファネルの構築方法は Offer Labヘルプセンターに詳しいチュートリアルがあります。
ステップ⑤:リンクを共有して販売スタート
ファネルが完成したら、1つのURLを共有するだけで販売がスタートできます。
・あなたのCollab FunnelリンクをSNS、ブログ、メルマガなどで共有
・オファーラボが売上を自動分配し、報酬を計算・支払いまで自動化
・成果はリアルタイムでダッシュボードに反映されます
補足:登録・運用前に確認しておくと安心なこと
・利用可能な国・通貨/対応決済方法(Stripe)
・取引手数料や引き出し条件の最新版
・複数アカウントの運用ポリシー
・マーケットプレイスの提携条件(自動承認/手動承認の違い)
これらは時期により変動するため、必ず公式ヘルプセンターで最新版を確認してから登録・運用することをおすすめします。
オファーラボに関するFAQ
ここでは、オファーラボ(Offer Lab)について、よくあるご質問とその回答をまとめています。利用を検討中の方や、導入前に不安を解消したい方はぜひご参考ください。
- 日本から使えますか?
-
ただし、入出金の方法や提供されるカードの種類、手数料などは居住国によって異なります。
たとえば日本からの引き出しには、$1.50の送金手数料と為替手数料(おおよそ1.25%〜2.25%)がかかると案内されています。
最新情報は、OfferLabヘルプセンターの「Payouts」ページでご確認ください。 - 利用料金や月額費用はありますか?
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アカウント登録は無料です。
トランザクションごとの手数料として、7.5%+3.5%(+税)が発生する旨が最新のヘルプに記載されています。
ただし、以前のヘルプでは「Stripe 3%+$0.30」「プロモーター1%」など異なる記述もあるため、記事公開時点の情報を必ずご確認ください。 - どんなツールと連携できますか?
-
現時点では、以下の主要サービスと連携可能です。
Shopify
ClickFunnels
GoHighLevel
Square
ShipStation
など
これにより、既存の販売・配送オペレーションをそのまま活用した運用が可能です。 - 報酬の支払いタイミングはいつですか?
-
セラー(商品提供者)は即時入金、アフィリエイターは30日後に引き出し可能です。
米国在住のユーザーは、Stripe Financial Accountへの入金と、バーチャル/物理カードの発行にも対応しています。 - 紹介報酬の仕組み(2段階リファラル)とは?
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実績に応じて、0.5%〜最大2%の紹介報酬が継続的に発生します。
招待されたユーザーの取引からも報酬が得られる2段階構造で、報酬はプラットフォーム側が負担するため、誰かの取り分が減ることはありません。 - 自分の商品がなくても参加できますか?
-
はい、可能です。
オファーラボのマーケットプレイスで提供されている他者のオファーを組み合わせてファネルを作るだけでも、十分に販売・収益化ができます。 - Collab Funnelとは何ですか?初心者でも作れますか?
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Collab Funnel(コラボ・ファネル)とは、複数のオファーを1つに束ねて販売できる仕組みです。
1つのチェックアウトページに自分と他者のオファーを並べ、売上は自動で分配されます。UIもシンプルで、マーケットプレイスから選んで配置するだけなので、初心者でも安心して利用できます。 - オファーラボで何を売るのが向いていますか?
-
A. デジタル商品、講座、オンラインサービス、物販など幅広く対応可能です。
特に相性が良いのは以下のようなジャンルです。
・オンラインコース・講座・教材
・コミュニティやサブスクリプションサービス
・電子書籍やPDFマニュアル
・リトリート・セミナー・チケット
・自社EC商品(Shopify連携) - ファネル作成後の販売はどう行うのですか?
-
作成したファネルには、1つの専用URLが発行されます。
そのURLをブログやSNS、メルマガなどで共有するだけで、ファネル全体のオファーを一括販売できるようになります。販売後は売上が即時に自動分配されるため、運用負担も少ないです。 - スマホだけでも運用できますか?
-
A. はい、基本操作はスマホでも可能です。
ただし、ファネルの構成や長文入力が必要な場面では、PCやタブレットでの作業の方が効率的です。モバイル対応のUI設計がされていますので、出先でもチェックや簡単な編集が可能です。
オファーラボまとめ|“一人で全部”から“みんなで早く・大きく”へ
オファーラボ(Offer Lab)は、オンライン販売の常識を根本から覆す、協力前提型の新しい販売プラットフォームです。
個人のスキルやリソースだけに依存せず、他者と「コラボ」することで、より速く・より大きく成果を出すことができる構造になっています。
特に注目すべきは以下のポイントです。
✓Collab Funnelによる売上の自動分配
✓2段階のリファラル報酬による不労型収益の可能性
✓主要ツール(ClickFunnels・Shopify等)との柔軟な連携
✓アカウント登録無料&即販売可能な設計
これらにより、実装コストを最小化しながら、LTVとCVRを同時に高めることが可能となっています。
また、今はまだ始まったばかりのタイミングです。スタック設計・提携網の構築・ノウハウ検証の速度において、先行者にとって大きなアドバンテージが得られるフェーズだと言えるでしょう。