〜経営に役立つ情報・事例を発信するサイト〜
powered by 東京商工会議所

【健康経営実践コラム】きょうも健やか!(第3回)「運動の苦手意識を捨てて! 生活習慣病予防」


※このコラムは、健康リテラシー向上に向けた情報提供を目的として、東京商工会議所のメールマガジン「健康経営倶楽部マガジン」にてに配信したものです。
コラムの内容は、社員の皆さまへ「メール」または「文書回覧」の形式で転送できます。
イントラ掲載、印刷等による社外への配布、営利目的での利用、内容の改変・抜粋、著者・監修者のプロフィールをはずしての転送はできません。
転送可能な期間はメルマガ配信日(2022年6月14日)から1年間です。


「ふだんから運動をしていますか?」という質問に、「運動オンチだから」と、答える人がいます。学生時代に「体育」の点数が悪くて苦手意識をもち続けている人もいるようです。

しかし、いい年になってから運動を始めるメリットは、誰もあなたにオリンピック選手になるといった期待をしないことです。運動ができてもできなくても、もはやあなたが気にするほど、周囲はあなたのことを気にしていません。

体を動かすことには、精神的にも身体的にも、計り知れないメリットがあります。また、今体を動かすことが将来も元気でいられる可能性を増します。
運動は、「未来への投資」そのものなのです。

苦手意識は学生時代の成績表とともに捨て去って、とにかく体を動かしましょう。新しい自分を発見できるかもしれません。

まずは速歩のウォーキングから

高血圧や糖尿病、脂質異常症など生活習慣病の多くは、運動不足と不摂生な食生活から生じます。予防はもちろん、病気の改善のためにも、運動を生活に取り入れることは不可欠なのです。

一般的に推奨される運動はウォーキングやジョギング、水泳、サイクリングなどの有酸素運動があります。なかでも、最も始めやすいのは、速足のウォーキングでしょう。

ウォーキングというと、ただ歩くだけのイメージもありますが、運動効果を上げるには、ちょっとしたコツがあります。せっかく始めるなら、できるだけ効果の高い方法でやりたいもの。次のポイントを意識して行ってください。

【ポイント1 ウォーキングのフォームに注意】

<姿勢>
 背筋(せすじ)を伸ばして肩の力を抜き、あごを引いて胸を張る。視線は遠くに

<腕の振り>
 前後に大きく振る

<歩き方>
 脚は伸ばして、歩幅をできるだけ広くとって、かかとから着地する

車社会の地方では、実際にウォーキングをしてもらうと歩き方が不自然で、正しく歩けていない人が見られます。このような人は、歩行の前に正しく立つことから始めないとならず、不用意にウォーキングを始めると深刻な障害を起こしかねません。
不安な場合は、運動の専門家に歩き方の指導を受けることをお勧めします。すぐれた専門家の指導は、それだけの価値があるものです。

【ポイント2 無理せず、徐々に強度をアップする】

強度は「ややきつい」と感じる程度。初めから張り切りすぎると続けられませんから、無理は禁物です。

目安としては、同じスピードで歩く人と会話をしているとちょっと息が切れる程度。5分もすると汗ばみ、息が弾みながらも相手と会話を続けられる程度が、ちょうどよいきつさです。
多くの人では、歩ける一番速い速度のウォーキングに相当します。

もちろん、体力には個人差がありますから、今まで全く運動をしてこなかった人は、もっと軽めのウォーキングから始め、少しずつ体を慣らすことをお勧めします。

また、心臓、腎臓に持病がある人や糖尿病の人は、運動を始める前に主治医に運動の可否について判断を仰ぐ必要があります。
特に診察室血圧でⅢ度高血圧[収縮期血圧(上の血圧)180mmHg以上かつ/または拡張期血圧(下の血圧)110mmHg以上](日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」)の方は、薬で血圧をコントロールしてから運動するようにしてください。

膝や足腰に痛みや不安がある人は、水中ウォーキングという手もあります。整形外科の医師と相談しながら適した運動を行うようにしてください。


※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2018年6月13日/更新年月日:2022年5月31日)。

【監修】
勝川 史憲(かつかわ・ふみのり)

慶應義塾大学スポーツ医学研究センター教授

1985年慶應義塾大学医学部卒業。
慶應義塾大学スポーツ医学研究センター助手などを経て現職。
専門は、若年肥満、メタボリックシンドロームの運動・食事療法。
運動と食事の両面から生活習慣病に取り組むスポーツドクター。

 
上記コラムの無断転載を禁じます。

<コラムに関するお問い合わせ>
株式会社NHK出版 メディアビジネス部  03-3780-3361
担 当 :福田 均  fukuda-h@nhk-book.co.jp

<この記事に関連するサイト>
健康経営倶楽部|東京商工会議所
https://www.tokyo-cci.or.jp/kenkokeiei-club/