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【健康経営実践コラム】きょうも健やか!(第12回)「睡眠薬代わりの寝酒は安眠ではなく、不眠を招く!」

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※このコラムは、健康リテラシー向上に向けた情報提供を目的として、東京商工会議所のメールマガジン「健康経営倶楽部マガジン」にてに配信したものです。
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「お酒を飲めば、すぐに眠れる」と睡眠薬代わりに飲酒をしている人がいます。
お酒を睡眠薬代わりにしている人は、10か国平均が2割弱なのに対し、日本人は3割強にもなるという報告があります。

睡眠に入りやすいが、眠りは浅い

お酒は、適量ならリラックス感が得られますが、さらに飲んで血液中のアルコール濃度が高まると脳の活動を抑制し、眠気を催します。
そのため、睡眠薬代わりに寝酒をする人がいるのです。

しかし睡眠についての研究によると、睡眠薬代わりにアルコールを飲んで眠ると、アルコールが分解されるまではそれなりに眠ることができますが、2時間ほどでアルコールが分解されると急に作用がなくなるため、睡眠が浅く不安定になります。
まだ十分に眠っていないのに、目が覚めてしまうことにもなるのです。
飲酒するとトイレに起きたくなることも、途中で目が覚めてしまう原因になります。

さらに、このように睡眠薬代わりに毎晩飲むと短期間で慣れが生じ、眠るためにさらに多くの量が必要になってきます。
こうした面から見ても、睡眠薬代わりに飲むのは、勧められません。

大きないびきの人は特に飲酒に注意

睡眠中に、のどが詰まったようになってたびたび呼吸が止まり、十分眠れないために、昼間に異常な眠気が起こる睡眠時無呼吸症候群という病気があります。
成人男性の4%、女性では2%に見られる病気です。
このタイプの人が飲酒して眠ると、のどに舌が詰まったようになって無呼吸の症状が悪化します。
飲酒量が多ければ多いほど、症状が悪化するので、寝る前の飲酒には十分な注意が必要です。


※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2018年6月13日/確認年月日:2022年2月28日)。

【監修】
内山 真(うちやま・まこと)

日本大学医学部精神医学系主任教授

1980年東北大学医学部卒業。
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所部長を経て現職。
専門は精神神経学、睡眠医学、時間生物学。
『別冊NHKきょうの健康睡眠の病気 不眠症・睡眠時無呼吸・むずむず脚』(NHK出版)、『睡眠のはなし 快眠のためのヒント』(中公新書)など、著書多数。
眠りの人間学がテーマ。

 
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<この記事に関連するサイト>
健康経営倶楽部|東京商工会議所
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