「Instagram(インスタグラム)」は、写真や動画を中心としたソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で、一般的に「インスタ」と呼ばれています。
昨今、インスタをビジネスに利用する企業が増加しています。
本連載では、インスタを自社のビジネスに活用する方法を6回に分けてご紹介します。
前回は「効果的な投稿術」について解説しましたが、今回はインスタ投稿時に使用する写真や動画の「効果的な撮影術」に必要な知識を紹介します。
※前回記事はこちら
効果的な撮影の主なポイント
インスタのプロフィールページにおいて、一覧で表示される投稿の1枚目や各動画のカバー写真は、アカウントの世界観に大きく影響を与えることから、慎重に選定する必要があります。
また、同ページに表示される写真が、企業やブランドのイメージやカタログになるため、表示される写真の統一感を意識することも大切です。
同ページに表示されるサムネイルはスクエアのため、スクエア前提で撮影を行いましょう。
ただ、全ての投稿写真をスクエアで撮影すべきというわけではなく、スクエアにカットされても訴求したい情報が収まる構図を意識して撮影を行うことが望ましいと言えます。
また、自分の投稿に対するユーザーの滞在時間が長くなると、アルゴリズム的に良い影響を及ぼします。
滞在時間を少しでも長くさせるためには、写真を複数枚で投稿する工夫(=図)や、何度も読み返したくなる内容で構成するほか、画像にストーリー性を持たせてスワイプでたどらせるようにするなどが挙げられます。
さらに、投稿への反応を伸ばすには「人気(ひとけ)」を持たせることが重要になってきます。
人気(ひとけ)がある投稿を見たユーザーは自分を重ね、「この商品がある生活」「この場所にいる自分」を想起しやすくなり、反応が大きく変化します。
「魅せ方」にあらゆる工夫を
これらのポイントを押さえながら撮影した写真を編集し、統一された世界観を表現します。
例えば、フィルターを使用する場合、その時の気分で選定するのではなく、「自分のアカウントではこのフィルターを使用する」と決めておくことが大切です。
前述の通常投稿に加えて、ストーリーズでは、投稿が全画面で表示されることから、ユーザーに対して没入感や臨場感を与えることができます。
それを最大限活かすために、スマートフォンに合わせた縦型の画像や動画を投稿することが重要と言えます。
ビジュアルに特化したインスタだからこそ、アカウントの世界観を構築するためには「魅せ方」を工夫することが必要不可欠です。
SNSでの集客は、今日はじめて明日すぐに成果が出るものではありません。コツコツと投稿を続け、見込み客が集まるアカウントへと育てていきましょう!
次回は、「Instagram広告で集客を加速させる」をテーマに解説します。
ROC代表取締役CEO
主な著書に「Instagramでビジネスを変える最強の思考法」「Facebookを最強の営業ツールに変える本」がある。
<この記事に関連するサイト>
東商新聞 2021年1月20日号(5面に掲載)
https://www.tokyo-cci.or.jp/newspaper/file210120_5-8.pdf
東商新聞 デジタル版(最新号・バックナンバー)
https://www.tokyo-cci.or.jp/newspaper/