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【企業向け新型コロナウイルス対策情報】第41回~新型コロナウイルスワクチン情報

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東京商工会議所では、新型コロナウイルスが感染拡大する中、企業での対策に活用できる情報として、産業医有志グループ(※)より提供される「企業向け新型コロナウィルス対策情報」を配信(不定期)しております。

(※)本対策情報は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)が作成し、厚生労働省新型コロナウイルス対策本部クラスター対策班・和田耕治先生(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けたものです。詳細は本ページ下部の「文責」をご覧ください。


※本内容は2021年2月26日に配信されたものです。

経営者・総務人事担当者のみなさま、新型コロナウイルスワクチンに関する情報を従業員に周知されているでしょうか?

1.課題の背景

新型コロナウイルスのワクチンが国内承認され、新型コロナウイルスの診療に当たる医療従事者から接種が開始され、接種回数は国内で1万回を超えました。
一般労働者へ接種機会が来るのはまだ先になると思われますが、従業員が正しい情報に基づきワクチン接種を検討できるよう情報提供を行いましょう。

2.企業でできる対策

(1)新型コロナワクチンの効果について情報提供する

(2)新型コロナワクチンの副反応についても情報提供する

(3)新型コロナワクチンに関して信頼できる情報源を紹介する

(4)ワクチン推奨における留意事項を念頭におく

(1)新型コロナワクチンの効果について情報提供する

(※ワクチンの仕組みは後述)

  • 新型コロナウイルスワクチンは2回の接種によって、約95%の有効性で、発症を防ぐ効果が認められている(インフルエンザワクチンの有効性は約40-60%)。

(2)新型コロナワクチンの副反応についても情報提供する

  • どんなワクチンでも、副反応が起こる可能性がある。
  • 新型コロナワクチン接種後に報告される頻度の多い事象は、接種部位の痛み約80%、疲労・だるさ約60%、37.5度以上の発熱約33%など(接種後3日以内に出現し1-2日以内に治まる)。
  • アナフィラキシー症状の発生頻度は100万回に2-5回(インフルエンザワクチンでは100万回に1.4回、1日当たりの交通事故負傷:100万人に11人)。
  • アナフィラキシーを発症する人の9割は15~30分以内に発症
  • 日本での接種では、ワクチン接種後15~30分経過を見て、万が一アナフィラキシーが起きても医療従事者が必要な対応を行う。
  • アメリカでは5千万人以上が接種しているが、ワクチンによる死亡を警戒するような事象は生じていない

新型のワクチンであるmRNA(メッセンジャー アールエヌエー)ワクチンについて

日本で承認されたファイザー社の新型コロナワクチンは、mRNAという遺伝情報を用いた新しいタイプのワクチンです(次に承認されると思われるモデルナ社も同様)。
従来の製法と比べてワクチンの設計、製造が早く、流行から1年という短期間で実用化されました。

ワクチンで免疫を付けるには、ウイルスの表面にあるタンパク質が必要です。
インフルエンザワクチンはタンパク質そのものを注射しますが、新型コロナワクチンはタンパク質の設計図であるmRNAを注射し、人の細胞の中でタンパク質を作らせ免疫を付けるタイプのワクチンです。
遺伝情報を用いた新しいタイプのワクチンではあるが、安全性は理論的にも、臨床試験でも確認されています

<mRNAワクチンの特徴まとめ>

  • mRNAから作られるのはウイルスの一部分のタンパク質であり、ウイルスが体内で作られることはない。作られたタンパク質も数日で分解される。
  • mRNAは体内で使用された直後から速やかに分解され、体に残らない。
  • mRNAは遺伝情報を含んでいるが、人間のDNAに取り込まれることはない。
  • ワクチンの実用に必要な臨床試験は省略されることなく、十分に実施されている。

 

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(3)ワクチンに関して信頼できる情報源を紹介する

ワクチンに関しては、そのメリット、デメリット、接種の対象者など様々な情報が飛び交うことになると予想されます。
SNSやワイドショーなどでは、不確かな情報が発信、拡散されやすく注意喚起しましょう。

  • 公的機関や専門家が提供している情報を元に判断するよう周知する。

新型コロナワクチンについて(首相官邸) 
 ⇒ワクチンの有効性、安全性についての情報などが簡潔に掲載されている。

新型コロナワクチンについて(厚生労働省) 
 ⇒より詳しい情報が掲載されている。

こびナビ  
 ⇒新型コロナウイルスの研究や患者の診療に取り組む医師が、ワクチンの効果や副反応などの最新情報を提供するインターネットのサイト。ワクチンを接種した医療従事者による体験記も掲載。

(4)ワクチン推奨における留意事項を念頭におく

前述の通りどんなワクチンでも、副反応が起こる可能性があるため、接種の判断は各個人がメリットとデメリットを勘案して行うべきです。
また、ワクチン接種後も100%感染しないわけではありません。
以下の留意事項を念頭において情報提供をしていきましょう。

  • 引き続き、マスク、手洗い、ディスタンスといった感染対策は継続する。
    (ワクチンを受けていない人にうつさないためにも)
  • ワクチンの接種はあくまで個人の意思で行うもので、会社として接種を強制しない。
  • ワクチンの接種状況は個人情報なので、社員に申告を強要しない。
  • ワクチン接種をしない社員に対し不利益取り扱いをしない。 


<関連情報リンク>

1)新型コロナワクチンについて皆様に知ってほしいこと(首相官邸)
2)新型コロナワクチンについて(首相官邸)
3)新型コロナワクチンについて(厚生労働省)
4)こびナビ
5)アメリカの接種状況
6)新型コロナワクチンを受けた後の注意点

 

【文責】
守田 祐作

産業医科大学 健康開発科学

 
※本文章は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)で作成しました。
厚生労働省新型コロナウイルス対策本部クラスター対策班・和田耕治先生(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けております。

OHサポート株式会社(代表/産業医 今井 鉄平)では、経営者・総務担当者向けに必要な感染拡大防止策情報を随時配信しています。
本情報は著作権フリーですので、ぜひお知り合いの経営者に拡散をお願いします。

また、動画配信も順次行っております
https://www.youtube.com/channel/UC4lRPnKfYPC6cT1Jvom5VbA

これまでに配信しましたバックナンバーは、以下リンクをご覧ください
http://www.oh-supports.com/corona.html


※本情報配信に関するご意見・ご要望は、こちらまでお寄せください。
 covid-19@ohsupports.com

<この記事に関連するサイト>
企業向け新型コロナウイルス対策情報一覧|東京商工会議所
https://www.tokyo-cci.or.jp/kenkokeiei-club/covid-19/

健康経営倶楽部|東京商工会議所
https://www.tokyo-cci.or.jp/kenkokeiei-club/

職場で新型コロナウイルスの感染が疑われたら読むガイド|東京商工会議所(tosho antenna)
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