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【企業向け新型コロナウイルス対策情報】第19回~映画館における感染対策(従業員への感染防止のために)

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東京商工会議所では、新型コロナウイルスが感染拡大する中、企業での対策に活用できる情報として、産業医有志グループ(※)より提供される「企業向け新型コロナウィルス対策情報」を配信(不定期)しております。

※本対策情報は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)が作成し、厚生労働省新型コロナウイルス対策本部クラスター対策班・和田耕治先生(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けたものです。詳細は本ページ下部の「文責」をご覧ください。


経営者・総務人事担当者のみなさま、映画館における従業員の感染対策は万全でしょうか?
不特定多数の人との接点が多い業務形態ですが、きちんと感染対策を取ることで従業員への感染リスクは低減できます。


1.課題の背景

緊急事態宣言が解除され、全国的に映画館での営業再開が始まっております。
各劇場では「映画館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン(全国興行生活衛生同業組合連合会)」等に基づき、スクリーン内の座席間隔を空ける等の各種感染対策を講じつつ営業を再開しているものと思われます。

不特定多数の人との接点が多い業務形態であり、従業員の安全を確保することはもちろんのこと、従業員から周囲(同僚や来館者)に感染拡大することも防止していく必要があります。
ここでは、従業員における感染対策に重点を置き、ガイドラインではあまり触れられていなかったバックヤードでの対応も含めて解説いたします。

2.事業所でできる対策

1)飛沫感染を防ぐため、バックヤードも含めて社会的距離の確保に留意する
2)接触感染を防ぐため、作業後の手洗いを徹底し、スタッフ間での物品共有を減らす
3)労務管理を通じて、体調不良の状態での勤務を避ける

「映画館営業再開ガイドライン(“FURUERU”編集部)」 を参考に、以下にポイントと補足点を記載します。

1)飛沫感染を防ぐため、バックヤードも含めて社会的距離の確保に留意する

来館者との接点はもちろんのこと、バックヤード(事務所・更衣室・休憩室)においても社会的距離の確保、ビニールカーテン等の遮蔽物の設置、フェイスシールドの着用を場面に応じて行い、従業員への接触感染を防止します。

POINT

 事務所内に入る従業員を限定する等により、事務所内が混雑する状況を避ける
 スタッフの身だしなみチェック等は広いスペースで最小1m(できれば2m)の距離をお互いに確保して実施する
 屋内での発声練習は控える
 更衣室の利用に時間差を設け、複数の従業員が同時に利用する状況を避ける
 更衣室の利用はなるべく短時間とし、会話をしない
 休憩時間を分散化し、休憩室を同時に利用する人数を減らす
 休憩室の椅子の数を減らし、対面を避けた席配置とする
 典型的な3密スペースである喫煙所は一時的に閉鎖する
 従業員は常にマスクを着用する
 事務所内、休憩室の換気を適宜行う
 チケット窓口、売店では来館者と従業員の間にビニールカーテンやアクリル板等の遮蔽物を設置する
 遮蔽物が設置できない環境で接客対応を行う必要があれば、従業員にフェイスシールドを着用させる

2)接触感染を防ぐため、作業後の手洗いを徹底し、スタッフ間での物品共有を減らす

事務所内での従業員間の物品共有、ゴミの廃棄、トイレの清掃などの場面で接触感染のリスクがありますので、物品共有の機会を減らす、消毒を徹底する、手袋等を着用する、作業後の手洗いを徹底する等の対策を行います。
ダイヤモンドプリンセス号の環境検査ではトイレの床から比較的多くコロナウイルスが検出されており、また比較的多くの人が利用する場所ですのでトイレの清掃作業では特に注意が必要です。

POINT

 インカム等の物品の共有は控え、なるべく個人専用とする
 どうしても従業員間で物品を共有せざるを得ない場合は、使用の都度、アルコール等による消毒を徹底する
 事務所内のPC・机・椅子・電話・ドアノブ等、多くの従業員が触れる場所の消毒を適宜行う
 チケット窓口や売店ではキャッシュレス決済を推奨し、できるだけ現金の授受を避ける
 チケット窓口や売店で現金の授受が発生する場合はトレイを介して行い、現金に触れた後は手指消毒をする
 チケットのもぎりは来館者自身にお願いし、チケット回収箱などに半券を入れてもらう
 清掃やゴミの廃棄を行う従業員は、マスクに加えて手袋の着用も徹底する
 トイレの清掃作業中は必ず手袋と不織布性のマスクを着用し、手袋・マスクを外す時、外した後は外面に触れないようにし、手洗いをする
 トイレの蓋がある場合は必ず蓋を閉めて水を流す
 トイレのドアノブ、蓋、便座、洗浄レバー、操作パネル、トイレットペーパーホルダー、手すり、洗面台、鏡など多数の人が触れる場所の消毒を行う
 トイレの床面のモップ掛けを行う
 作業を終えた後は、手洗いや手指消毒をする

3)労務管理を通じて、体調不良の状態での勤務を避ける

施設管理者は以下の点を従業員全員に周知徹底します。

POINT

 出勤前に体温測定をし、発熱・風邪症状・倦怠感などがある場合は出勤を控える
 施設管理者は、従業員の緊急連絡先や勤務状況を把握しておく
 保護具の正しい着脱について十分な訓練を行う

<関連情報リンク>
(1)映画館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン(全国興行生活衛生同業組合連合会) 
(2)映画館営業再開ガイドライン(“FURUERU”編集部) 
(3)配信動画  
(4)OHサポート株式会社 配信情報バックナンバー 

【文責】
今井 鉄平

OHサポート株式会社 代表・産業医
※本文章は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)で作成しました。
厚生労働省新型コロナウイルス対策本部クラスター対策班・和田耕治先生(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けております。

OHサポート株式会社では、経営者・総務担当者向けに必要な感染拡大防止策情報を随時配信しています。
本情報は著作権フリーですので、ぜひお知り合いの経営者・総務担当者の方に拡散をお願いします。

また、動画配信も順次行っております。
※上部のリンク(3)をご覧ください。

※これまでに配信しましたバックナンバーは、上部のリンク(4)をご覧ください。

本内容に関するご意見・ご要望は、下記までお寄せください。
 covid-19@ohsupports.com

 <この記事に関連するサイト>
企業向け新型コロナウイルス対策情報一覧|東京商工会議所
https://www.tokyo-cci.or.jp/kenkokeiei-club/covid-19/

健康経営倶楽部|東京商工会議所
https://www.tokyo-cci.or.jp/kenkokeiei-club/